作品実例集>その他のテーブル>重厚こたつテーブル KT1111
無垢材で製作したこたつテーブルです
なんと、天板の厚みは40ミリほどもある重厚なもので、その存在感は他を圧倒しています
無垢材天板のこたつは、実は難しく、頭を悩ませながらの製作となりました
無垢材は、そのまま放っておくと温湿度の変化で伸び縮みし、また、反ったり捻れたりもします
通常のテーブルであれば、天板を脚にしっかりと固定するため問題はおきませんが、こたつの場合、そうはいきません
こたつですので、天板は固定されることなく、上から置くのみです
そして、さらに悪いことに、下から熱であぶられるという過酷な条件にさらされることにもなります
そこで、幾つかの構造的工夫をしました。
まずは、上の写真にあるように、短辺側に木を直交させる「端バメ」を取り付けました
また、天板裏はこんな感じ
両端の橋バメに加えて、さらに反り止めの桟を二本追加しています
さらに、天板中心部を外周部よりも薄くすることで反りの力を弱め、見かけの重厚感を演出しつつ、同時に軽量化を図りました
ちなみに、ところどころについている黒い丸はほくろ・・・ではなく、すべりどめシートです
天板は置くだけで、滑ったりぐらつくことはありません
加熱はホットカーペットの上において、じわじわとゆっくり温める方式です
ほんのりと温かいくらいが木にとっても優しい環境となります
こたつ布団を取り去るとこの通り・・
通常のローテーブルとしてお使いいただけます
やはり重厚な天板がその威容を誇っております
その困難さ故、天然木のこたつは滅多に見ることはないと思いますが、技術的な工夫により製作は可能です
あたたかいこたつ。
天然木だと、さらにその温かさが増しそうですね。
冬はこたつ、他の3シーズンは無垢材天板のテーブル。
一年を通してご愛顧いただきますよう
お客様の声 |
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到着してすぐに4歳の娘が『これいいね~』と言いながら、テーブルを撫でていました ご飯の時も『新しいテーブルで4人一緒に食べるのおいしいね』とニコニコでした♪ 子供ながらに自然の木から受ける温もりを感じとってくれたのかな?と私も更に温かい気持ちになりました 一つのテーブルを中心にご飯やおやつを食べたり、おもちゃで遊んだり、読書や晩酌でゆったりとした時を過ごしたい 2人の子供が大きくなっても、狭すぎず離れすぎず、心地よい距離でテーブルを囲んでいたい この願いを叶えてくださり、本当に感謝しております |
過分なご評価をいただき恐縮しています・・・ 厚みのある、重厚なイメージでありつつ、反りなどの不具合をできるだけ起こさないようにする・・・ 天然木を扱う者として難しいテーマでありましたが、何とか設計の目処もつき、無事制作することができました そのため、完成した時の喜びもまたひとしおで、また、私にとって新しい可能性を広げる得難い機会ともなりました このようなチャンスを与えてくださったことに、改めて感謝申し上げます どうぞ、長くご愛顧いただきますよう |