作品実例集>ソファー・ベンチ>耳付き風ソファー SF1206
木のソファーのお問い合わせをいただきました
比較的お近くにお住まいで、最初は工房においでいただいて打ち合わせをいたしました
ご夫婦でお見えになったのですが、なんと、旦那様は子供の頃にすぐご近所に住んでいたとのこと
打ち合わせそっちのけで、当時の話で大いに盛り上がりました
時は昭和・・高度成長の時代
近所には駄菓子屋があり、そこでおやつを買って皆で集まり、泥だらけになりながらいろいろな遊びをしていました
共通の友人の名前も出たりと、びっくりデス
・・・・話を戻して・・・
ソファーです
二回目の打ち合わせはご自宅に伺って行いました
置き場所は書斎です
仕事で疲れた時、ちょっとごろっと横になるスペースがほしい
座るというよりも、横になる使い方のほうが主かもしれない・・
そうなんですよね、ソファーって座るよりは横になることのほうが多いような気がします
それらのご要望をお受けして、広めの座面、そして、低めのアームとしました
アームと言うよりは、枕ですね♪
広めのアームで、座って使う時は飲み物などを置く小テーブルとしても使えます
ところで、お客様のご要望は、耳付き板を使って欲しいとのこと・・
耳・・木の樹皮に近いところを耳と呼びます
耳は立木であった時の樹皮の形を残しており、その凸凹が自然のデザインとなります
しかし問題が・・
パインは諸事情により、耳付き板がほとんど手に入りません
なので、お客様と相談の上、耳付き風の加工を施すことといたしました
アームと背板がそれです
自然な感じに見せるのはなかなか難しく、やり過ぎるとあざとくなりますし、控えめすぎるとよく分からない
試行錯誤しながら、整形して行きました
通常より大変でしたが、なかなかうまく行ったのではないかと自画自賛してます♪
不定形な形を取り入れたことで、ほっとするような、包み込まれるような、優しい感じになったように思いますが、いかがでしょうか?
お客様もとても喜んでくださり、苦労が報われました
パインはとっても良い香りがします
きっと書斎の中も木の香りに包まれることでしょう
ゴロッと横になって、寝過ごさないよう・・くれぐれもご注意くださいね