とても重厚なライティングビューローです
ちょっと耳慣れない名前ですが、辞書によると、下部はチェスト、上部は扉付きの書棚などで、扉を手前に倒すと書き物用の甲板(天板)になる家具
とのことです
どうでしょう、まさに辞書の説明通りの家具でございます
ちょっと前には、民芸家具やアンティーク家具などで見かけたデザインですが、最近ではあまり見なくなったように思います
上は机、下は収納。
そして、扉を閉めてしまえばスッキリと美しくまとまりますので、大変便利な家具です
ただ、その重厚さに加えて、構造の複雑さなどもあって、今までになかなか製作の機会がありませんでした
それが、この度お客様よりのご要望により、満を持して、腰を据えて製作をすることとなりました
まず、外観デザインとしてはクラシックな形を踏襲しつつも、アンティークなどに見られる装飾的造作を廃して、全体的にシンプルにスッキリと見えるように各部の形を決めていきました
また、将来的にお引越しが多く予想されるという事情を踏まえて、上下2分割の構造とし、分離して運ぶことができるようにしました
扉は鍵付き
取っ手はつけず、鍵を引き手にして扉を開ける仕組みです
扉を開けるとこの通り、広大な天板が出現します
天板サイズは95センチ×50センチほど
十分な広さですね
内部レイアウトはラック状で、各部の寸法はお客様よりの指定です
主にパソコン関連機器や、お手持ちのミニ引き出しなどを収納するとのことで、それらにピッタリと合うサイズで仕上げています
また、写真ではあまり良くわかりませんが、配線を引き回すための切欠きなども設けており、機器類もスッキリと収納できます
ガラス部はディスプレイ用
何が入るかは? 秘密です
素材はウォールナット
黒く、複雑で華やかな木目、そして重厚感のある素材は大人用のライティングビューローにはまさにベストマッチです
それにしても、改めて見ると、ライティングビューローというアイテムには独特の存在感がありますね
ミニ書斎空間のようでもあり、この前に座ると気持ちが落ち着くように思います
お客様は海外赴任中で、ご帰国のタイミングに合わせて打ち合わせを重ねてきました
お問い合わせをいただいてから構想すること1年半あまり
お客様と共同で作り上げたライティングビューローです
生涯の友として、どうぞご愛顧いただきますよう