ほぞについて

木工にとって、ほぞは基本中の基本です
ほぞ穴を開け、ほぞを作り、そして両者を連結することで強固な構造になるのであります
ほぞには色々なバリエーションがありますが、良く使うのは二段ほぞと、二枚ほぞ、、
写真の手前が二段ほぞ(小根付き二段ほぞ)で、奥2つが二枚ほぞです
二段、あるいは二枚にするのは連結強度を上げることが第一ですが、経年変化によって緩まないようにする意味合いも併せ持ちます
木は湿度変化で伸びたり縮んだりし、さらには経年変化で痩せていく傾向があります
この寸法変化は天然木の宿命とも言える物理的現象ですが、ほぞを複数にすることで伸びても縮んでもほぞがほぞ穴を締め付けて、決して連結強度が緩まないように働くのであります
先人たちの知恵がつまった構造で、いろいろ便利な金具などが開発されている現在でも、やはり伝統的木組みは欠かせません
さて、今日もせっせとほぞ作り・・先人たちに敬意を評して
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