欠点をどうするのか?

天然木にはシミや傷、あるいは割れや虫食いと言った欠点が必ずあります
なので、天然木を用いた家具作りと言うものは、この欠点をどのように処理するのか? という選択を常に求められる仕事と言えるでしょう
欠点を全て取り去り、マグロの大トロのような材ばかりでの製作は物理的にも金額的にも極めて困難で、仮にそのようなことができたとしても、仕上がりはきれいな突板を用いた貼り合わせ家具と同じように味気ないものになり、価格も極めて高価になるでしょう
このため、現実的な家具作りの場面においては、どの欠点を取り去り、どの欠点を残すのか? という取捨選択となります
外観品位を損なう欠点は取り去り、逆にその欠点が材の表情をより豊かにするものは残しておく、
この判断は作り手の審美眼や、大袈裟に言うと木工家の哲学に関わる問題とも言えるでしょう
画像は欠点を取り去ったものです・・
欠点部分を掘り込み、木目が合うように木片を埋め戻して修復しました
他の部位がきれいなために、ここの欠点は取り去ったほうが良いという判断です
欠点を取り去るか、残すか?
毎度悩ましいところですが、これが天然木の面白さとも言えますね・・
ところで、修復部分ですが、、どこか分かりますか~?
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